慶大がTOP8復帰へ、完封で今季初戦を飾った。RB大河原(4年)のTDパスを皮切りに、確実に得点を挙げて、前半で30-0と青学大を圧倒。後半は17点にとどまったが、守備は6インターセプトなどで封じ込み、47-0での快勝となった。
今季も昨季と同じ変則システムで、2ブロックでのリーグ戦後に順位決定戦となる。今季は2位以上に入れば、来季はTOP8に自動昇格できる。19年に不祥事で活動停止による降格から、3年ぶりの復帰へ白星発進となった。
攻撃の1プレー目にビッグプレーを決めた。大河原の右オープンのランと見せ掛けてパス。WR田辺(3年)は完全フリーとなり、52ヤードの先制TDとなった。大河原は3度目の攻撃でも、ゴール前で2本目のTDパスを決めた。前半残り9秒では中央突破で、49ヤードの独走TDランとチームをけん引した。
守備は自陣へ攻め込まれたのが、後半に1度だけだった。これもギャンブルのパスを阻止。パス守備ではなんと6本のインターセプトをマークして、攻守に実力の違いを見せつけた。
試合後のハドルでは、前田監督から厳しい言葉が選手に投げかけられた。今季はキッキングを強化してきた。後半開始のキックオフでRB石黒(3年)が94ヤードのリターンTDも、FG2本にTFPも1本失敗した。「カバーもヒヤヒヤもの」と嘆いた。
攻撃も大河原を除けば、パスとランで1TDずつにとどまった。QBは4人を起用したが、攻め込んでも決めきれず、ファンブルなどのミスも目立った。「守備はメンバーが代わっても最後までよかった。あとはなかなか思い通りにいかない。ミスも多いし、ちぐはぐで」と苦笑いした。
コロナ禍で昨季は特別なシーズンとし、昇格と降格はなかった。今季も入れ替え戦はないが、自動昇格のみ適用になった。当然ながら「一気にモチベーションは上がった」。
不祥事を起こしながらも180人の部員数は、早大に次ぐ関東2番目の多さだ。BIG8ではずぬけた戦力を誇る。春はTOP8の明大、中大に勝ち、法大とも0-7と大接戦を演じた。初のフラッグ大会では「本気でいけ」と断トツの優勝だった。
本番の秋も勝って当たり前のムードに、前田監督はよりハイレベルを求める。それも来季以降のTOP8での戦いを見据えてのもの。4戦全勝はもちろん、圧倒の1位で昇格を目指す。


