ショートプログラム(SP)首位の坂本花織(21=シスメックス)が課題のフリーを克服できなかった。

フリー2位の125・58点にとどまり、合計202・28点で2位。序盤の3回転サルコーは回転不足判定を受け、演技後半のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)で痛恨のミス。最終盤の3回転ループが2回転となり、22年北京五輪のテスト大会で優勝を逃した。

わずか5日前の10日には、京都で行われた近畿選手権に出場。フリーは120・12点で「もう、うーん、これ以上ないボロボロをしてしまったのひと言」と肩を落としていた。

昨季まで2シーズン使用したフリー曲「マトリックス」から変更し、新プログラムで勝負する今季。次戦は息つく間もなくグランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ(22~24日、米ラスベガス)を控え、早急な修正が求められる。