東京五輪代表の池江璃花子(21=ルネサンス)が、2種目で決勝に進出した。最初の100メートル自由形で53秒85を出して全体の1位で決勝に進出した。

約40分後の100メートルバタフライは予選1組に登場した。連戦の疲れが見えて、前半を28秒10の7番手でターン。後半にペースを上げて、58秒47で同組1着となった。全体の8位で決勝に進んだ。バタフライを終えると、コースロープにつかまって、呼吸を整えた。

五輪仕様の長水路(50メートル)に比べて、短水路(25メートル)はターンが多くなり、筋力が戻っていない池江にとって不利になる。それでも泳ぎでカバーした。

池江は16日に1日3種目計6レースを泳いだ。短い時間で次々とレースをこなして「復帰して1年ちょっとここまで泳げたのは成長」と話していた。3種目目の50メートル自由形で3位に入り「最後のフリー(自由形)はもういいかなと思ったが、それでもレース直前はやってやるという気持ちになった。とりあえず最後に3位でよかった」と前向きにレースを振り返っていた。