シード校の壁は厚かった。2大会ぶり7度目出場の静岡聖光学院は、Bシード・佐賀工に7-50で大敗。初のシード校撃破とベスト16入りを逃した。

意地のトライで一矢報いた。0-38の後半18分、WTB鈴木孝彦(2年)が、ハーフライン付近で相手のパスをインターセプト。そのまま50メートル以上を独走して、チーム唯一のトライを中央に決めた。「前に出る守備でミスを誘えた」と振り返った。

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粘り強い守備で対抗したが及ばなかった。先発4人が体重100キロを超える、相手の強力FW陣に苦戦。足を狙った低いタックルで前進を阻む場面もあったが、地力で勝る相手に押し切られた。合計8トライを許して、50失点。SO丸尾瑛(えい)主将(3年)は「強かった。体格の大きい相手に、長所を出されてしまった」と完敗を認めた。

「シード校初撃破」の目標は、後輩たちに引き継がれた。丸尾主将は「次こそシード校を倒してほしい」とエール。目標の実現へ鈴木は「聖光の強みは守備。先天的なフィジカルに頼らない、守りの形を見つけたい」。体格差を埋める守備の構築をポイントに挙げた。【古地真隆】

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