国学院栃木が初の4強入りを決めた。

前半21分にPGで先制。互いに組織的な守備力を発揮し、前半は3-0で折り返した。後半8分に、SO伊藤龍之介(2年)が縦に突破し、ディフェンスを振り切ってトライを決めた。一時は3点差とされたが同25分にWTB武藤倖吉(3年)のトライでダメを押した。

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殊勲の伊藤龍は「国栃(こくとち)に入ってくる選手たちは全員がベスト4を目標にしている。積み上げてくれたものを受け継ぎ、OB全員の思いをつないで、達成することができた」と胸を張った。

2日、全国大学選手権の準決勝で明大のSOとして出場していた兄伊藤耕太郎(2年)が東海大を下す決勝トライを決めていた。弟の龍之介も似たような力強い突破で決勝点という快挙だ。「兄の試合を見て、自分も力強くいこうと思った。モチベーションになりました。周囲に仲間がいたが、自分で振り切ろうと思った。たまたま同じような形になりました」と笑顔で話した。

日本代表SO田村優らを擁しても突破できなかった高いカベをついに破った。吉岡肇監督(60)は「34年間監督をやってきて、間違いなく最高の1日です。国学院栃木のみならず、栃木県のラグビーの歴史が変わった日。朝から『今日は歴史を変える日だ』と言ってきたが、本当に実現できてよかった」と、興奮を隠さなかった。

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