昨年8強の仙台商(宮城)が鳥取中央育英に2-0でストレート勝ち。野呂田寛矢(3年)がチーム最多13得点。エース山元快太(はやと)主将(3年)は10得点で初戦突破に導いた。

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絶対エース山元が警戒される中、178センチの野呂田は強気だった。第1セット(S)序盤。セッター早坂奏之介(3年)の早いトスに反応すると、中央からスパイクを打ち込んで得点。競り合う展開が続き、3点リードの22-19では速攻を決めて突き放し、相手のミスで同Sを先取した。続く第2Sは7得点。ミドルブロッカーとしては大きくないが、早坂と磨いた速攻で得点源として活躍。「相手がリードブロックだったので早い攻撃で点を取れた」と笑みを浮かべた。

注目のエースも本領を発揮した。最高到達点は脅威の352センチ。第1S序盤はブロックに阻まれるも、同中盤にサービスエースを決めると勢いに乗った。高い打点から重さのあるスパイクで点差を広げ、第2Sはバックアタックを含む6得点で引っ張った。「要所で点は取れたが、相手も強くなるのでもっと精度のあるスパイクを打たないといけない」と、すぐに今日6日の強豪・駿台学園(東京第1代表)との2回戦に気持ちを切り替えた。

涙した先輩の分も雪辱を誓った。日本一を目標に掲げた昨年は準々決勝で駿台学園にストレート負け。高いブロックを軸としたトータルディフェンスを前に、勝負の第2Sで山元は3得点に封じられた。大会前には1学年上の先輩らOBに激励の言葉をかけられたという。「先輩たちを引退させてしまったので今年こそはチームの目標である日本一を取るために明日は勝ちたい」。負けたくない一戦。熱い心のまま、コートに入る。【相沢孔志】

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