テニスの球が壊れる前代未聞の出来事と、きれいなフェアプレーがあった。

3回戦のダニエル太郎(28=エイブル)-シナー(イタリア)の試合で、第3セットの途中に球の空気が抜け、ポイントがやり直しになった。

セットを分け合った第3セット。1-2のダニエルのサーブで15ー0。ダニエルが打ったフォアが、とんでもなくアウトした。ダニエルは、球の弾みがおかしいと思ったが、何も言わずに続行しようとした。

その時、相手のシナーが、球の空気が抜けていると申告。黙っていれば、そのままシナーのポイントになる。それを自ら申告することで、主審は球の硬さをチェック。空気が抜けていると判断し、ポイントはやり直しになった。

次のポイントをダニエルが取り、そのままダニエルはサービスゲームをキープ。シナーの見事なフェアプレーと、球が壊れるという男子テニスのパワーのすごさが際立った。

◆全豪オープンテニスはWOWOWで全日生放送、WOWOWオンデマンドとテニスワールドで全コートライブ配信される。