日本代表の中部電力が開幕5連勝を逃し、初黒星を喫した。第5戦はドイツに前半は4-1で優勢も、残り3エンド(E)から展開が暗転。ショットミスなども重なり、5-7で敗れた。

【相関図】カーリング中部電力メンバー>>

2-1で迎えた第5エンド(E)で、不利な先攻から2点をスチール。ドイツの最終投が狙いから外れ、メジャー測定の結果、円の中心から2番目に近いNo.2も獲得し、リードを3点差に広げた。そのまま押し切りたかったが、第8、9Eと連続でスチールを許し、5-6と逆転された。

勝負の最終第10E。センター付近に石が集まる攻防から、スキップ北沢育恵の1投目がミス。相手の石を弾く方向が逆になり、No.1に押し込んでしまった。ラストショットも狙いを外れ、3連続スチールを決められて、5-7と逆転負けした。

この試合では石郷岡葉純がリードに戻り、松村千秋は20日(日本時間21日)の米国戦に続いてセカンド。サード中嶋星奈、スキップ北沢育恵という布陣で、鈴木みのりがリザーブに回っていた。

現地時間で21日午前のスコットランド戦は、相手に新型コロナウイルスの陽性者が出たことで不戦勝となっていた。

試合開始前で、日本、韓国、スイスの3チームが4戦4勝の首位で並んでいた。

 

◆22年世界選手権 女子は日本を含めて計13チームが出場。全チーム総当たりの1次リーグ(L)を行い、上位6チームが決勝トーナメントに進む。1次Lの1、2位チームは無条件で準決勝に進出し、その前に同3位と同6位、同4位と同5位が対戦する。今大会の日本の出場権は、昨年11月のパシフィック・アジア選手権(カザフスタン)を北海道銀行が優勝したことで獲得。男子は4月に米国で開催されるが、日本は出場枠を獲得できなかった。