日本代表の松村千秋(29=中部電力)谷田康真(27=コンサドーレ)組がフィンランドのペアに11-3で大勝し、6連勝とした。

通算6勝2敗で首位タイをキープし、1次リーグ最終戦に臨む。この試合を終えた時点で4チームが首位で並んでおり、上位3チームが決勝トーナメントに進出する。

日本は1-2の第2エンド(E)に2点を挙げて逆転。不利な先攻の第3Eにも2点を奪いリードを広げた。第4Eで相手は早くも複数点を狙いやすくなるパワープレーを早くも選択したが、日本はそこを1点にしのいだ。第5Eには松村のラストショットが谷田のスイープもあって完璧に決まり、大量5点を獲得。9-2として勝負を決定づけた。

谷田は「今日の2試合をしっかり勝てて、ほっとしている」と充実した表情。松村は「タフな試合が続いていて気が抜けないが、楽しんで取り組め、いい雰囲気で試合ができている」とうなずいた。

1次リーグは残り1試合。日本時間28日午後9時からの最終戦で、現在首位で並ぶスウェーデンとぶつかる。

日本が入るA組は、北京オリンピック(五輪)優勝メンバーのいるイタリアが急失速して3敗目。最終戦を前に、日本、スウェーデン、ノルウェー、スイスの4チームが6勝2敗の首位で並ぶ。最終的に1次リーグの勝敗が同じだった場合、順位は直接対決の結果が最優先される。

すでに今大会1次Lでノルウェーとスイスに勝っている日本は、スウェーデン戦でも勝利を収めれば初のベスト4進出が確定する。松村は「あまり意識しすぎない。最後の1試合を勝つためにはコミュニケーションを取ることが大事。楽しんで勝ちたい」と誓った。

◆カーリング混合ダブルス 男女1人ずつのペアで争う。8エンド制で行われ、各エンドにつき1チーム5回ずつストーンを投げ合う。1人目は1、5投目、2人目は2~4投目を担当。両チームがセンターライン上の所定の位置に1つずつストーンを置いた状態から始まる。後攻チームは1試合に1度、ストーンを置く位置を左右いずれかにずらして配置する「パワープレー」を選択可能で、複数点を取るチャンスが拡大する。五輪では18年平昌大会から採用されたが、日本は2大会連続で出場権を逃している。

◆カーリング混合ダブルス世界選手権 20チームが2組に分かれて1次リーグを実施。日本はA組に入った。各組3位までが決勝トーナメントに進む。1位チームは準決勝にストレートで進み、2位チームは別組の3位チームと準決勝進出をかけて対戦する。決勝は30日。上位16チームに翌年の大会出場権が与えられる。