19年ラグビーW杯日本大会で南アフリカを優勝に導き、リーグワンの横浜キヤノンイーグルスに加入したSHファフ・デクラーク(30)が、早くも明るいキャラクターぶりを発揮した。

21日、日産スタジアムで入団会見に出席。19年W杯優勝後に南アフリカ国旗がデザインされたビキニパンツ姿での写真が話題となったデクラークは「あれを作っている人に連絡をして(横浜の)全員分を作ってもらって、みんなで履きたい。監督も含めて」とニヤリ。これには隣の沢木敬介監督(47)も苦笑いだった。

身長200センチを超える選手も多い南アフリカ代表。その中で170センチと小柄ながら、長髪をなびかせ、果敢にプレーする姿は、19年W杯を通して日本の多くのファンに注目された。複数年契約のデクラークは「W杯で日本に10週間滞在して、楽しんだ。ここだったら住んで、何年かプレーできると思っていた」。沢木監督は「一流選手はチームやコーチがかわっても、環境が変わっても、力を発揮できる。彼はそれを持っていると思うし、うちのスタイルにもすぐにフィットすると思う。これで絶対にイーグルスの注目度は上がる。選手は注目されると思うと頑張る」とチーム内での相乗効果にも期待した。

今後は母国に戻り、代表活動を経て、12月開幕のリーグワンに備えていく。デクラークは力強く言った。

「攻撃面はしっかりとゲームのスピードをアップさせるところを見てほしい。周りの選手が目立ったプレーができる時は、自分もいいプレーができている。あとはビッグタックルを披露したい」

人気、実力を兼ね備えたスターが、リーグワン2季目を熱くする。