岡山の環太平洋大監督に就任して4年、あと1歩で全国切符をつかめる位置まで来た。12日、岐阜・長良川球技場で行われる全国大学選手権東海・北陸・中国・四国代表決定戦(岐阜・長良川球技場)で東海地区の朝日大と対戦する。10大会連続全国出場中の強豪を撃破し、中国地区代表としても初の全国大会出場権を目指す。
「1度も全国大会に出たことのないチームを指導して、全国に連れていってあげたい」と監督に就任し、4年が過ぎた。初年度に自ら全国の高校を回って声をかけ、1年生から育てあげた選手が最終学年となった。「今年のスローガンは『圧倒』。全国に行くだけでは意味がない。選手権も勝ち上がって、関東や関西のチームとも互角に戦い、爪あとを残す」と、1歩先を見据える。
朝日大とは代表決定戦で過去4年連続で対戦し、点差は18年が42点、19年50点、20年が19点、そして昨年が7点。4年かけて1トライ1ゴール差まで縮まった。今年6月の関西春季トーナメントでは、27-10で公式戦初勝利ももぎとった。ニュージーランドからの留学生で、日本代表を視野に入れるNO8のFWティエナン・コステリー(4年)は「3年間、つらかった。朝日大を倒して全国出場を達成できないと、私も小村監督も失望します。勝つために日本に来たので」と力を込める。
「地方大学でもこれだけやれるというところを見せたい。(就任から)10年で選手権の決勝に行くため、ここでは負けられない」と指揮官。母校・明大ラグビー部のスローガン“前へ”を胸に刻み、岡山から1歩を踏み出す。【中島洋尚】
◆小村淳(こむら・あつし)1970年(昭45)3月17日、函館市生まれ。函館有斗高(現函館大有斗高)1年で競技を始めフランカーとして活躍。2年で花園出場。3年で高校日本代表主将。明大では大学選手権優勝3度、神戸製鋼では日本選手権優勝4度。日本代表キャップ数は4。U-19日本代表、日本選抜、明大、キヤノンでコーチなどを務め、17年に釜石シーウエイブス監督、18年から環太平洋大監督。家族は両親と兄。180センチ、100キロ。


