バスケットボール女子U17日本代表のC門脇瑚羽(新潟・北越3年)は今春、インカレ6連覇中の東京医療保健大(東京)に進学する。高校時代はインターハイ、ウインターカップなどの全国大会は未経験だが、U17女子ワールドカップで世界レベルを体感。大学ではインカレ連覇に貢献するつもりだ。

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門脇は期待で胸を膨らませている。全国大会未経験だった高校の3年間から一転して、進路に選んだのはインカレ6連覇中で、皇后杯ではWリーグ勢を破り8強入りした強豪、東京医療保健大。「少し不安ですけど、とてもワクワクしてます」。大学の4年間は全国大会での大暴れを思い描く。成年女子に交じって出場した昨年の栃木国体を経験しているが、大学では多くの大舞台を積んでいくつもりだ。

もっとも、大きい舞台を門脇は踏んでいる。昨年7月のU17女子ワールドカップ(ハンガリー=8位)を経験した。途中出場でプレー時間は長くないが、全8試合に出場。1試合平均2・14点、3・29リバウンドの成績だった。「外国人選手は高さも強さも、テクニックもある。シュート力が全然、違った」。帰国後から確実なゴールフィニッシュを意識し練習してきた。

バスケットを始めたのは田上中から。地区1回戦敗退のチームで、ほぼ無名の存在だった。北越高の湯浅忠一監督(47)が門脇の存在を知ったのも北越のオープンスクール。「たまたま体育館をのぞいていたので声をかけた」と言う。ところが「あのサイズ(177センチ)でハンドリングがメチャクチャうまい。動ける」とスカウト。「PGとして日本代表を目指さないか」が勧誘時のセリフも、チーム事情で指揮官はセンターに据えたが、大学では持ち前の鋭いドライブがいきることを期待する。

ウインターカップ県予選(昨年11月)の準決勝敗退後、休養した。1、2年生の練習に合流したのは冬休み明けから。大学生に当たり負けしない筋力強化と、走る意識を高めて進学に備える。「リバウンド、ルーズボールを最後まで諦めない選手が目標。インカレの優勝を途切らせないような活躍をしたい」。さらなる成長へ、門脇は大学日本一の強豪大に飛び込んでいく。【涌井幹雄】

◆門脇瑚羽(かどわき・こはね)2005年(平17)1月7日、田上町生まれ。バスケットボールを始めたのは田上中1年から。羽生田小時代はサッカーに取り組んでいた。177センチ、72キロ。血液型AB。