結成2年目のフィロシーク青森が、ロコ・ソラーレを破る金星を挙げ、1次リーグ6勝2敗の3位で決勝トーナメント進出を決めた。好ショットを連発したフォースの田中美咲(26)は、「気張らずいつも通りできた。最近調子が上がっていたので、調子を崩さずにいこうと思っていた」と振り返った。

序盤から勢いに乗り、4-1とリードして前半を折り返した。第6エンド(E)もスチールで加点。その後、2点を返された直後に再び2点を突き放すなどし、第9Eを終えた時点でロコ・ソラーレが負けを認めた。

21年6月、メンバー6人で結成。もともとは3人ずつで、残り1人のメンバーを探していた2つのチームが合体した。チームができてちょうど1年で臨んだ昨年度の日本選手権でも、1次リーグでロコ・ソラーレと対戦。5-7で惜敗したが、熱戦を繰り広げていた。この日は前年につかみ損ねた金星を手にし、さらにはプレーオフ進出をたぐり寄せた。

青森出身者で構成され、サードでスキップの中村澪里(24)の好物はりんごジュース。県内にはさまざまな種類のりんごジュースがそろう中で、好きな銘柄は「『希望の雫』。すっぱくなく、甘いのが私は好き」。大会会場の一角にある“全農もぐもぐブース”にも「希望の雫」が置いてあり、好きなタイミングで元気の源を補給できる。

4日からは変則的な決勝トーナメントが始まる。青森からさわやかな旋風を巻き起こし、さらなる希望をつかみとる。【奥岡幹浩】

 

◆フィロシーク青森 チーム名はフランス語とドイツ語を組み合わせた造語。1年前に中村は「みんなで楽しく研究し合うという意味を持つ。カーリングも年々作戦が変わり、いろいろなやり方がある。研究しながら、みんなで楽しんでカーリングをしたいとの意味を込めた」と、由来について説明した。

 

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