静岡ブルーレヴズが、5試合ぶりに白星を挙げた。6位ブラックラムズ東京に19-15で今季3勝目。控え選手の投入なしで80分間を戦い、4点リードの後半残り5分では自陣ゴール前の攻防をしのぎきった。選手らは終了と同時に跳びはね、抱き合って喜んだ。堀川隆延ヘッドコーチ(49)は「珍しいかもしれないが(守備が機能し)流れを断ち切るべきではなかった」と選手交代しなかった理由を説明した。

19得点は9試合ぶり先発となったFBのサム・グリーン(28)が稼ぎだした。PG4本を成功させ、1トライするなど勝利に貢献。ゲーム主将を務めフランカーで出場した大戸裕矢(33)は「泥臭さで勝てた」と着実に得点を重ねた試合を振り返った。

チームは暫定8位に浮上し、入れ替え戦圏内を脱出。次節(26日、IAIスタジアム日本平)では同9位の相模原と対する。大戸は、けがで大黒柱らを欠く中でも「スタイルなど、やることは変わらない」と語り、先を見据えた。【倉橋徹也】