リズムダンス(RD)で11位発進した村元哉中(30)高橋大輔(37)組(関大KFSC)が午前の公式練習に望み、午後のフリーダンス(FD)への最終調整を終えた。

前日のRDでは、序盤のツイズルで高橋が回転数を間違うミスがありながら、気持ちの乱れを最小限に抑えて、好演技を披露。大観衆の声援に背中を押されながら、ハイテンポなリズムに乗って盛り上げた。

10位とは2・32点差。フリーで1つ順位を上げれば、62年の竹内己喜男、金子恵似子の初出場後、ずっと1枠だった日本の出場枠に、初の「2」が刻まれる。「かなだい」がカンフル剤となって、盛り上がる国内アイスダンス界に、大きな贈り物になる。

昨年は枠を意識し過ぎた反省から、今年は演技に集中。高橋は「結果としてそうなればうれしい」と見据えていた。偉業がかかるFDは午後0時30分に開始され、村元、高橋組は10番滑走で午後1時54分に演技開始予定となっている。