女子で日本初の2連覇を達成した坂本花織(22=シスメックス)が一夜明け取材に応じた。
「アドレナリンがですぎて、結局一睡もできずに朝を迎えてるので、今日は脳が働いてるか、ちょっと不安です」とほほ笑みながら登場。深夜、宿舎でフリー演技を3回ほど見返したそうで、「ここ直す部分あるなとか、そういうのを考えながら見て、目はつぶってたんですけど、もう寝れなくて、気づいたら朝になって、みたいな。もう諦めてここに来ました」と徹夜明けだった。
後半の3回転フリップが1回転になった悔しさは募る。ただ、大きくバランスを崩しながらも、3回転トーループをつけたことには、「よくここでつけれたな」と日ごろの練習の成果を感じる場面もあった。
同じ会場開催だった19年大会でも同じミスをした。ただ、あらためて考えれば、確かに4年間の成長も確認できた。「4年前はジャンプで精いっぱいだった。その年に比べたら、今はステップとか他の表現のとこも頑張ろうって思えてるところは、成長してるかなと思います」と自信にできた。
「もうちょっとやっぱり表現の幅を広げるって意味では、ダンス、バレエなどを取り入れるべきなのかな。それが実行できたらいいなと思ってます」。来季以降、さらに深めていく。
今季すっかりトレードマークになったショートカットについては、「伸ばします! 世界選手権の前にちょっと整え、ちゃんときれいに整えて、もうそっから、ドーって!」とジェスチャー付きで説明。新たな髪形も披露する新シーズンになりそうだ。