女子53キロ級の藤波朱理(19=日体大)が、世界女王に返り咲いた。前日20日の準決勝に勝利して初の五輪となるパリ五輪代表を内定させた翌日、決勝も圧勝。素早いタックルを軸に攻め込み、無失点でテクニカルスペリオリティー(旧テクニカルフォール)勝ちした。
大会直前の負傷で欠場した昨年の無念を晴らし「最高。世界チャンピオンになるために1年間やってきた」と会心の笑み。中学時代の17年9月からの連勝記録も127に伸ばし、父の俊一コーチとともに日の丸を掲げてウイニングランで喜びを分かち合った。「たぶん自分より緊張して、プレッシャーがあるなかですごく大変だと思う」と感謝した。
女子は五輪実施の6階級中5階級でパリ五輪代表が内定した。68キロ級は石井亜海(育英大)が21日(同22日)の3位決定決定戦に敗れ、5位以内の選手の国・地域に与えられる出場枠は確保。今後の大会で国内選考される。
<女子のパリ五輪内定選手>
50キロ級 須崎優衣(キッツ)
53キロ級 藤波朱理(日体大)
57キロ級 桜井つぐみ(育英大)
62キロ級 元木咲良(育英大)
76キロ級 鏡優翔(東洋大)