フィギュアスケート男子で22年北京五輪銀メダルの鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)が、新コーチ仕込みの表現に自信を示した。18日、拠点とする愛知・豊田市の中京大で練習を公開。次戦のグランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯(24~26日、大阪)へ「試合に対しての不安はなくて、少しずつ自信をつけている」と誓った。

隣には頼れる世界的スケーターがいた。今季からメインコーチで父の正和氏(52)に加え、14年ソチ五輪銅メダルでイタリア出身のカロリナ・コストナー・コーチ(36)に師事。約1時間の練習では同コーチが隣で滑り、鍵山が続いた。浅田真央さんらと同じ時代を歩んだ師は、長い手足を生かした表現が魅力で「お手本のようなスケート。もっと伸びるスケーティングをしたり、自分の個性を見つけたい」と吸収している。

一方のコストナー・コーチも19年全日本ジュニア合宿で来日時、当時16歳の滑りに感嘆した。近年は世界的振付師のローリー・ニコルさんと短期合宿で鍵山を指導し、今季からのタッグが実現。26年には母国開催のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪が控えており「滑りが滑らかで、ジャンプも高くてスムーズ。さらに彼自身の性格を、演技で見せられるようになってきた。五輪で彼が自分の夢をかなえることができたらいいですね」と未来を描く。

昨季の左足首故障から復帰した鍵山はこの日、ショートプログラム(SP)曲をかけた通しで、4回転ジャンプ2本の構成を披露した。3位だったGP初戦フランス杯の4回転1本から増やし、北京五輪と同じ構成で伸びしろもある。シリーズ2戦上位6人が進むファイナル(12月、北京)も視野に「『鍵山優真にしかできないスケート』を見せたい」と輝く。【松本航】