島田麻央(17=木下グループ)が前人未到の4連覇を果たした。

ショートプログラム(SP)で迎えたフリーで2位の137・01点とし、合計208・91点。ジュニアの4シーズンを無敗で終えた。優勝が決まると安堵(あんど)の涙。場内インタビューでは「ここに来るまでに苦しいことがあったので、フリーも滑り切って優勝することができてうれしいです」と喜びをかみしめた。

フリーでは冒頭で大技トリプルアクセル(3回転半)を成功。4回転トーループを回避する中、その後も全てのジャンプを降りた。

島田は来季からシニアへの転向を予定している。2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)は年齢制限によって出場資格を得ていなかったが、実は銅メダルの中井亜美は同学年の17歳。なぜ同じ年齢にもかかわらず、出場資格に差があったのか。

国際スケート連盟(ISU)は22年6月に五輪出場の条件となるシニアの年齢制限について、15歳から17歳へ段階的に引き上げると発表。23-24年シーズンから16歳、24-25年シーズンから17歳となった。フィギュアのシーズンの切り替わりは7月1日。ミラノ五輪の代表資格者は25年6月30日時点で満17歳が条件となった。

日本は高校2年生の世代にあたり、08年4月27日生まれの中井には出場資格が付与。一方で同10月30日の島田には資格が与えられなかった。

年齢制限は低年齢選手の心身への負担、健康への影響、競技人生の短命化への懸念からの措置。特にフィギュア女子は18年平昌五輪の15歳ザギトワら、低年齢層の金メダルが目立った一方で、選手寿命の短さが問題視されてきた。

22年北京五輪にはROC(ロシア・オリンピック委員会)から世界最高得点保持者で15歳のワリエワが出場。大会中にドーピング問題が表面化した際、世界反ドーピング機関(WADA)の規定で16歳未満は「要保護者」として制裁を免れたため、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が出場継続を容認した。その判断が物議を醸し、年齢制限改定への流れが決定的となった。