予選4位の100号車STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐組)が逆転で今季2勝目を挙げた。総合ポイントを58の2位とし、8位に終わった同首位の36号車au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太組)に3ポイント差に迫った。2位は38号車Keeper CERUMO Supra(大湯都史樹/小林利徠斗組)、3位は23号車MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠組)で3メーカーが表彰台を分け合った。
ウィニングランを終えた牧野はドアを「バン!」と渾身(こんしん)の力を込めて閉め、ガッツポーズをした右手を力いっぱい振り下ろした。「いやー覚えてないんですけど、これがチームの力だと思う」と半ば放心状態。出迎えた山本は「優勝できてうれしい。牧野選手の走りがすべてだったと思います。彼に感謝します」と相棒をたたえた。
セーフティーカー(SC)への柔軟な対応がポイントになった。各車が早めのピットインをした後に事故が起きてSCが入った。これからだった山本はオーバーカット作戦に切り替えた。できるだけ走り続けてリードを広げ、どの車よりも遅いレース中盤にピットイン。逆に2度目はSCが入ったことで早めにしてトップに浮上。牧野がミスなく逃げ切った。
山本は「最初のピットストップもうまくいったし、何より牧野選手がここで入って、ちゃんとカバーした方がいいと無線で言ってセカンドをショートにして、残り1時間10分ぐらいを彼が抑えてくれた。本当に最高のチーム」とレースを振り返った。
昨年に続くオートポリスでの優勝で総合順位は2位に浮上し、トップの坪井、山下組に3ポイント差に迫った。残るは11月7日第3戦、8日第8戦(ともに茂木)の2レース。山本は「僕たちらしいレースをしたい」と言った。牧野は「何としてもチャンピオン取りたいですね。点差も縮まったし、やるだけっすね。残り2戦。勝つだけ。やるだけ」と言い切った。小島一浩監督も「しびれますね。点差とか考えず勝ちに行くだけ。頑張ります」と思いは同じ。2連勝で6年ぶりの王座をつかみとる。


