愛知・名古屋アジアパラ大会は18日、名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで開会式が行われ、開幕した。2021年の東京パラリンピック、聴覚障害者による昨年の東京デフリンピックに続く、障害者スポーツの国際総合大会。日本に源流のある祭典を通じ、多様性を尊重する「共生社会」実現への願いを発信する。

アジアパラ大会は、「日本パラリンピックの父」と呼ばれる故中村裕医師の提唱により、1975年に大分県で第1回が実施された「フェスピック(極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会)」が前身。89年に第5回が神戸市で行われるなど9度開催され、2010年に現在の形へ移行した。

アジアパラ大会としては5度目で、日本では初開催。北朝鮮を含む45の国・地域から約4千人の選手団が参加する。日本は全18競技に約280選手がエントリー。28年ロサンゼルス・パラリンピックの予選を兼ねる車いすテニス男子シングルスには、地元愛知県出身で世界ランキング1位の小田凱人(20)=東海理化=が出場する。

開会式の入場行進では、日本は最後に登場。車いすラグビーの橋本勝也(24)=アモーヴァ・アセットマネジメント=と陸上の中川もえ(22)=東京大大学院=の両旗手に続き、小旗を振りながら進んだ。小田らが選手宣誓を行い、冬季パラリンピック・アルペンスキー金メダリストの村岡桃佳(29)=トヨタ自動車=ら3人が聖火台に点火した。天皇陛下が開会を宣言された。

アジア・パラリンピック委員会のラシド会長は「51年前、中村医師の理念とリーダーシップの下、大分で初めてのアジア地域のパラ大会が開かれた。(それ以来)パラリンピック運動はどれほどの成長を遂げたか。愛知・名古屋で新章が始まる」とあいさつした。大会は24日までの7日間。会場は愛知県内が中心で、自転車は静岡県で行われる。(共同)