【ケリケリ(ニュージーランド)=益子浩一】日本代表のジョン・カーワン・ヘッドコーチ(HC=46)が、15年W杯イングランド大会の出場権獲得を必須条件に掲げた。W杯1次リーグ・ニュージーランド戦で、7-83の大敗から一夜明けた17日、試合地ハミルトンで取材に応じた。カーワンHCは改めて残り2戦2勝を目標とし、さらに「今大会で15年W杯の出場権を得る。日本の現状を見ると他の2チーム(トンガ、カナダ)より状態がいい。日本の成長として、出場権獲得は重要だ」と語った。

 現行ルールでは1次リーグ3位以内に入れば、次回W杯の出場権を獲得する。太田治GM(46)も「マネジャー会議でも、3位までは無条件で15年の出場権を得るということが出た。2勝すれば(獲得の)可能性は高い」と説明した。

 さらに今大会で次回大会の出場権を獲得した場合、来年11月に欧州遠征を行う計画も浮上した。同GMは「フランス、イタリア、スコットランドなどの強い国と3、4試合ができそう」と明かした上で「6月の日本での(国際試合)開催もIRB(国際ラグビー評議会)が、優位に働きかけてくれる」。早期の出場権獲得が、4年後に向けた強化の後押しになりそうだ。

 この日、チームは21日トンガ戦に向け、北島の最北端近くの合宿地ケリケリへ移動。ニュージーランド戦の反省を生かしながら残り2戦に全力を注ぐ。