世界ランキング11位の日本代表が31-69で同1位のニュージーランド代表「オールブラックス」に敗れた。ワールドカップ最多3度の優勝を誇る世界最強軍団から金星は奪えなかったものの、日本代表は多くの見せ場をつくった。これでオールブラックス戦は6戦全敗となったが、31得点は過去最多。過去5戦で合計4トライしか奪えていなかったが、この試合だけで5トライを記録した。

日本代表の最初のトライは0-3の前半4分。ロックのアニセがキックをチャージし、自らインゴールで押さえた。SO田村のゴールも成功し、7-3とリードを奪った。同15分に逆転され、前半はNO8ツイ、CTBラファエレのトライもあって19-38で折り返し。後半は突き放されたものの、WTBヘンリー、ラファエレがトライを重ねた。

SO田村は試合後「アタックできれば、テンポが出れば僕らのペースになるんですけど。ブレークダウン、ディフェンスの部分が良くなればもっとトライが取れるし、もっと相手の得点を抑えることができる」と手応えと課題を口にした。

オールブラックスのメンバーは、登録23人中半分以上が25歳以下で、18人が10キャップに満たないが、世界最高峰のスーパーラグビー(SR)で活躍する逸材ばかり。全選手が19年のW杯日本大会の生き残りをかけ、闘志を燃やしていた。

今秋のテストマッチ初戦を終えた日本代表は、7日から英国遠征に出発。17日に世界ランク4位のイングランド、24日に19年W杯の開幕戦で対戦するロシアとテストマッチを行う。