近大が“秋雨前線”と別れを告げた。6トライで今季初勝利(5敗)を挙げ、中島茂総監督は「『台風の目』どころか『秋雨前線』やった。情けなかった」とここまでの苦戦ぶりを振り返った。

前半26分にPGで先制を許したが、同30分にWTB岩佐賢人(4年)のトライで逆転。前半終了間際の猛攻を耐えると、後半にたたみかけて引き離した。フッカー竹内嘉章主将(4年)は「なかなか初戦からミスが目立ち、近大らしいアタックができていなかった。シンプルに『イケイケでいこう』と話をしていた」とチームカラーを押し出すことで、初白星をたぐり寄せた。

25日の最終節(大阪・鶴見緑地球技場)では、同じく1勝5敗の大体大と対戦する。勝利すれば下位2校の入れ替え戦を回避。竹内は「体大はフィジカルが強い。慢心せずにチャレンジして、強みを出していきたい」と重要な一戦を見据えた。