昨季リーグ覇者の神戸製鋼が全勝でD組1位となり、4強入りを決めた。

8月4日の準決勝では、日本選手権を兼ねた昨季のリーグ決勝を戦ったA組1位サントリーと大阪・ヤンマーフィールド長居で対戦する。

雨が降りしきる悪条件の中、神戸製鋼が苦しみながら意地を見せた。同点で前半を折り返し、後半の先手はNEC。10分に右中間スクラムからそのままトライを奪われ、7点を追う展開となった。本職はSHだが、この日SOに入った神戸製鋼の元ニュージーランド代表アンドリュー・エリス共同主将(35)は、仲間へ「自分たちの仕事に集中しよう」。直後のキックオフから相手陣へ進入し、CTBナイジェル・アーウォン(29)のトライで2点差に迫ると、18分にNO8ブロディ・マクカラン(25)の逆転トライが生まれた。

終盤は攻勢を強め、終わってみれば計7トライ。エリスは記者会見で準決勝の相手がサントリーに決まったことを伝え聞くと「最高ですね」と口にし、勝利へのキーポイントを掲げた。

「自分たちが『これのために80分間戦うんだ』というのを見直したい。会社であり、歴史であり、OB。そういった方々のことを深く考えられるか。今季どういう意味を持ってやろうとしているのか、というところに立ち返りたい」

18年12月の歓喜から7カ月半。サントリーとの大一番へ、チームの士気をさらに高めていく。