南アフリカが宿敵NZに屈し、同国初の2大会連続初戦黒星を喫した。前半1分にSOポラードが約50メートルのPGを決めて先制。体を当てて前進する得意の展開で追加点を奪えず、初めての黒人主将となったフランカーのコリシは「好機があったときに遂行できなかった」と悔やんだ。同点の同23分から2トライを許して主導権を手渡し、後半も一時4点差にまで迫ったが、王者を捉えきれなかった。

4年前は初戦で格下の日本に大金星を献上。それでも3位に滑り込む意地が光った。前回大会後は低迷期が続いたが、昨春に就任したエラスマス監督が再建。コリシも「気持ちは1つになっている」と自信を胸に迎えた横浜の夜だったが、相手より5つ多い、9つの反則が失点につながった。

それでもB組内で突出した2強だ。指揮官は「こういった形で負けたのであれば、反撃し、決勝に向かって勝ち進むだけ」。次戦は28日、世界ランク23位ナミビアとのアフリカ対決に臨む。3大会ぶりの優勝へ、前を向いて進んでいく。