2月29日付で年寄「春日山」を襲名した元幕内浜錦(35)が12日、春場所開催中の大阪府立体育会館で引退会見を開いた。「主にケガで、現役の半分は幕下だった。つらく、苦しかったが、いろんなことを学べて、いい経験になった」と13年間の土俵人生を振り返った。史上最長となる所要39場所で再十両昇進を果たすなど、辛抱強い現役生活だった。「春日山」から名跡変更した雷親方(元前頭春日富士)から部屋の継承を託され、すでに指導にあたっている。「勝ち負けや番付ももちろんだが、我慢して辛抱すればいいことがある。我慢強い力士を育てたい」と抱負を述べた。