大相撲の春日山親方(元幕内浜錦)を相手に先代親方の岩永祥紀氏(元幕内春日富士)が、相撲部屋として貸している建物の賃料支払いなどを求めた訴訟の弁論準備で、横浜地裁川崎支部は14日、春日山親方側に対し和解に向けた条件をまとめることを指示し、4月の次回に提出されることになった。

 春日山親方は別の訴訟で、岩永氏が日本相撲協会を退職後も年寄名跡の証書を不当に所有しているとして、引き渡しを求めている。

 岩永氏の代理人弁護士によると、証書引き渡しを前提とした賃料支払いを条件に盛り込むよう、裁判官が勧めたという。同弁護士は「和解は難しいと思うが、次回で提示される案を持ち帰って検討する」と話した。