大相撲の春日山親方(元幕内浜錦)に対し、先代親方の岩永祥紀氏(元幕内春日富士)が相撲部屋として貸している建物の賃料支払いなどを求めた訴訟の弁論準備が11日、横浜地裁川崎支部で行われ、双方が和解案を示したが隔たりが大きく、和解は厳しい見通しとなった。

 代理人弁護士によると、岩永氏側は賃貸契約を続けるか立ち退くかにかかわらず、未払い分の賃料支払いを提示した。春日山親方は別の訴訟で、日本相撲協会を退職後も岩永氏が年寄名跡の証書を不当に所有しているとして係争中で、証書引き渡しが和解の第1条件とした。

 今後、歩み寄りがなければ、本人尋問などが実施される見込み。