大相撲初場所で東幕下筆頭の地位で4勝3敗の成績を収め、28日の春場所(3月8日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)番付編成会議で新十両昇進が決まった川成改め天風(あまかぜ、23=尾車、香川県琴平町出身)が同日、東京・清澄白河の尾車部屋で、師匠の尾車親方(57=元大関琴風)とともに、記者会見に臨んだ。

 07年春場所の初土俵から丸8年でつかんだ関取の座で「やっとスタート地点に立てました。同じ過ちは繰り返したくないなと思ってました」と、西幕下筆頭の「関取目前」で迎えた13年春場所で、1勝6敗と大負けした苦い思いを振り返った。

 一方で、師匠が徹夜で考えた別の改名のしこ名を「実は…」と、以前から温めていたことを前日に打ち明ける大胆さも。実家近くを流れる川と、七夕の7月7日生まれであることから「『天』の字がいいなと思いました。でも(精神的に)甘いから『甘ちゃん』の『あま』かな」と周囲の笑いを誘っていた。