日本相撲協会は24日、春場所(3月9日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)の新番付を発表した。初場所で11勝を挙げて初の敢闘賞を受賞した遠藤(23=追手風)は、西前頭10枚目から東前頭筆頭に躍進。横綱、大関総当たりが確実で、勝ち越せば新三役が濃厚。初場所の優勝決定戦で横綱白鵬に敗れた鶴竜(28)は初の綱とりに挑む。大関稀勢の里(27)は初のかど番となる。
遠藤は手に取った番付を、鋭い表情で見つめた。自分の名を見つけると一気に笑顔がはじけた。「すごく上にあるのでビックリ。上から探したほうが早かった」。入幕4場所目で平幕最上位。横綱、大関総当たりすることは確実。「気持ちで負けるんじゃなく、若々しく向かっていく」。伸びてきたザンバラ髪を少し気にしながら意気込んだ。
先場所は初の大関戦で琴奨菊に完敗。だが、上位戦で何が必要かを体感できた一番でもあった。初対戦となる白鵬らとの実力差を認めた一方で「やるのが楽しみと言えるように稽古を頑張る。これより上のステージはない。ここでやっていければ(大丈夫)という強引なプラス思考ですね」。強者に挑む野心は大きい。
寝不足覚悟で見たソチ五輪から刺激を受けた。「一番興奮したのは浅田真央さんのフリー演技。同じ年でもありますしね。自分もトリプルアクセルやってみましたが、1回転しかできなかった」。偶然にも浅田の衣装と同じ鮮やかな青の着物で臨み「キラキラしていい」と表情は明るかった。
国民の期待を集める境遇も似ているが「足がすくんだり震えたりはない。ほどよいプレッシャーでやらせていただいています。諦めずに、粘り強く、泥臭い相撲を取りたい」。角界のホープは初の金星目指して土俵上で舞う。【鎌田直秀】


