<全日本大学野球選手権:奈良産大1-0中央学院大>◇2日目◇11日◇1回戦◇東京ドーム

 奈良産大(近畿学生)が中央学院大(千葉)との延長戦を制し、2年連続で初戦を突破した。0-0で迎えた延長13回、北山恵丞(けいすけ)外野手(4年=帝京第五)の安打でサヨナラ勝ち。エース蕭一傑(しょう・いっけつ=4年、日南学園)が13回を無失点で投げ抜き、ドラフト上位候補の実力を見せた。

 奈良産大は台湾人留学生のエース蕭が延長13回を完封した。味方が再三の好機を拙攻でつぶす中、175球を黙々と投げ、相手打線を4安打12三振に封じた。「試合で13回を投げたのも175球を投げたのも初めてですが、試合後半は上半身の力が抜けてよかった」と抜群のスタミナを披露。12日の2回戦・東北福祉大戦も先発する予定だ。日本ハムなどが上位候補として注目。阪神菊地東日本統括スカウトも「投げるスタミナが素晴らしいね」と目を細める力投だった。