<北東北大学野球:八戸大2-0ノースアジア大>◇第1週最終日◇24日◇青森県総合運動公園野球場

 八戸大がノースアジア大を下し、2連勝した。右腕村上佑樹(3年=兵庫・葺合)が、4安打2四死球10奪三振の好投でリーグ初完封。味方が1、2回に挙げた2点を守りきった。

 村上が気迫の投球を見せた。9回表1死三塁のピンチも、連続三振に仕留めてゲームセット。春のノースアジア大戦以来、リーグ3勝目を、初の完封で勝ち取った。その瞬間、右手で小さいが力の入ったガッツポーズを見せた。

 「調子はそんなに良くなかった。気持ちで負けないよう投げた」と村上は話した。最速149キロの本格派だが、この日は制球を重視。藤木豊監督(43)は「コーナーに丁寧に投げていた。村上の完封は大きな収穫」という。投手陣に新たな柱ができた。

 春は、最終週の青森大との第1戦で救援に失敗。2連打を浴び降板した。2-5で敗れ結局、優勝を逃した。「秋は味方の得点が何点だろうと抑えよう、と投手陣で話し合った」。それを実践した。「10連勝で優勝。それしかない」と村上は言葉に力を込めた。【北村宏平】