<都市対抗野球:新日本石油ENEOS5-1JR四国>◇1日◇1回戦◇東京ドーム

 ドラフト1巡目候補、新日本石油ENEOS(横浜市)田沢純一投手(22=横浜商大高)が、8回12奪三振でJR四国(高松市)を5-1で破った。

 田沢が都市対抗初先発を8回12奪三振で飾った。最速は150キロをマーク。5回までは1人の走者も出さない完全投球だった。クローザーを務めた昨季もドラフト1巡目指名が確実だったが、チーム残留を表明。すべては都市対抗で勝つためだった。「この大会のために1年間やってきた」。まずは初戦突破を喜んだ。

 自慢の直球に加え、フォーク、スライダーが切れた。変化球でも簡単にストライクを取り、無四球の96球でまとめた。6回の初安打が本塁打になったが崩れない。積極的に内角を突き、精神的な成長を見せた。

 田沢を1巡目候補に挙げる地元横浜は、村上チーム運営部門統括がスカウトとともに視察。「今日見た他の球団の評価も上がったでしょう。うちの評価は変わらないですから」と1巡目指名を示唆。阪神菊地スカウトは「5回まではプロの一流投手の投球。終盤でもスピードが落ちない」とスタミナも上がっている。

 目指すは95年以来の日本一。9回はお役御免で降板し、余力は十分残した。