早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)を中心とした世界一ローテーションが完成した。日本で初開催する世界大学野球選手権(30日開幕、神宮ほか)に出場する大学日本代表合宿が21日、神奈川・厚木市の神奈川工科大で始まった。約3時間の初練習を終えた榎本保監督(54=近大)は先発3本柱に斎藤、中大・沢村拓一投手(4年=佐野日大)、東洋大・藤岡貴裕投手(3年=桐生一)の3選手を指名した。

 予選リーグは30日から韓国、中国、キューバと3連戦を行う。開幕戦は斎藤、2戦目の中国戦は最速157キロ右腕の沢村、キューバは左腕藤岡が先発する構想だ。斎藤は「1年生から選ばれている自負がある。負けないピッチングをすることが一番」と先陣を切る。

 さらに決勝トーナメントはライバル米国と準決勝または決勝で対戦する可能性が高い。榎本監督は「斎藤が軸」とし、大一番では斎藤を起用する方針。08年の前回大会は準決勝の韓国戦で先発し、決勝の米国戦は登板がないまま敗れた。斎藤は「前回悔しい思いをしている。何としても金メダルを取りたい」と打倒米国に燃える。23日のオープン戦初戦も先発し、本大会とのダブル開幕投手を務める。【前田祐輔】