大学日本代表のクローザー、巨人原監督のおい、東海大・菅野智之投手(3年=東海大相模)が、4日の世界大学野球選手権準々決勝台湾戦に緊急先発することが決定的になった。大学日本代表は3日、川崎市内で約2時間の調整練習を行った。菅野から、準決勝の米国戦は早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)が先発するVローテーションで、初の金メダルを取りにいく。世界大学野球選手権5日目は、横浜スタジアムなどで準々決勝2試合を行い、米国、韓国が4強に進出した。

 最速157キロ右腕、東海大・菅野が大学日本代表初先発に臨むことが濃厚になった。この日、1番手でブルペンに入り、アイシングやケアを徹底的に行った。榎本保監督(55=近大)は、先発投手の明言は避けながら「大舞台に強い選手です。明日はピッチャー8人全員で勝ちにいく」と宣言した。もう1人の先発候補、早大・斎藤は8投手中唯一ブルペンに入らず、遠投のみで5日の米国戦先発への調整を行った。

 菅野にとって横浜スタジアムは高校時代から慣れ親しんだ球場。キューバ戦では大学生神宮最速タイの157キロをマークした。菅野が抜けるクローザーは早大・大石達也投手(4年=福岡大大濠)が控える。台湾は米国に延長11回7-8で惜敗するなど実力は高い。榎本監督は「アメリカを考える前に、明日の台湾戦」と、斎藤もブルペン待機させる考えを示した。