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大曲工・山崎5奪三振 茨城合宿スタート

シート打撃で5三振を奪った大曲工の山崎
シート打撃で5三振を奪った大曲工の山崎

 大曲工(秋田)山崎泰雅投手(2年)が、打者11人に対して4者連続を含む5三振を奪った。第87回選抜高校野球(3月21日開幕、甲子園)に初出場するチームは21日、茨城・高萩市内で合宿を開始。スリークオーターからオーバースローに変えた右腕は、シート打撃に好投して新フォームに手応えをつかんだ。

 打者は控え選手中心とはいえ、重そうな球質で1安打1四球の無失点。「球は切れていたと思います」と振り返った。昨年11月に秋田県の強化プロジェクトの一環として、投球動作などの測定に実績のある国際武道大体育学部・神事努助教が山崎のボールの回転数を分析。今年1月下旬に出た結果は秋田のベスト3に入る回転数といい、「伸びる球で勝負できる投手」との報告を受けた阿部大樹監督(44)が、スピンの利いたボールを生かすためにオーバースローにした。

 まだ日は浅いが、山崎は今月7日から14日までの地元・大仙市内での合宿では打撃投手として1日150~200球を投げ込み、新しいフォーム固めに入った。この高萩合宿から屋外の土のグラウンドでの本格的な練習をスタート。シート打撃の登板は、今年になって初めてだった。

 昨秋から背番号1をつけているが、エースは背番号7の武田龍成(2年)。「龍成に負けたくない気持ちがある」とライバル心を燃やす。筋力トレーニングなどで体重は昨秋の73キロから85キロに大幅アップするなど、甲子園へ向けたエース争いが熱を帯びてきた。【久野朗】

 ◆山崎泰雅(やまざき・たいが)1997年(平9)4月21日、秋田市生まれ。保育園の時に大仙市に移り、船岡小3年の時に船岡フェニックスで野球を始め、主に投手。協和中から大曲工に進学し、2年春からベンチ入り。昨秋の新チーム結成後は公式戦10試合に登板して5勝1敗。最速132キロ。183センチ、85キロ。右投げ右打ち。家族は両親、祖父母と妹。

 [2015年2月22日11時27分 紙面から]









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