初出場のクラーク(北北海道)は3-5で聖光学院(福島)に敗れ、通信制高校として春夏通じて初の甲子園勝利はならなかった。

 3-1の8回に大黒柱の横手投げ右腕平沢津虎揮投手(3年)が3安打などで4失点し、逆転負け。相手を上回る11安打を放ったが、力及ばなかった。

 それでも一昨年の4月に9人で始まった野球部の1期生が甲子園出場を果たすという、歴史的な一歩を踏み出した。閉校した駒大岩見沢の指導者として春夏合計12回の甲子園出場がある佐々木啓司監督(60)は敗戦後も「甲子園につれて来てくれて感謝しています」と笑顔。序盤に2本の適時打を放った4番安田世幸(よしあ)一塁手(3年)は「いろんな苦労があったけど、クラークで野球ができて良かった」と振り返った。