第89回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)の選考委員会が27日、大阪市内で開かれ、出場32校が決定した。

 出場32校は以下の通り。

【21世紀枠=3】

 ◆不来方(こずかた、岩手=初)

1988年(昭63)に開校した県立校。野球部も88年に創部。人文、理数、芸術、外国語、体育の5学系に分かれる。生徒数は827人(女子455人)。野球部員は10人で、女子マネジャー3人。昨秋県大会準優勝、東北大会は初戦敗退も八戸学院光星に0-2と善戦。春夏通じて甲子園初出場。主なOBはボートレース菊地孝平。所在地は紫波郡矢巾町南矢幅第9地割1の1。

 ◆多治見(岐阜=初)

1923年(大12)多治見町立高等女学校として創立の県立校。野球部は46年創部。今回が春夏通じて甲子園初出場。練習場所の確保に苦しみ他部とグラウンドを共用するため普段は内野部分しか使えない。それでも早朝練習などで不利を補い、昨秋岐阜大会で初優勝。サイド右腕の河地投手には力がある。主なOBは元阪急の梶本靖郎(兄隆夫は元阪急エース)。所在地は多治見市坂上町9の141。

 ◆中村(高知=40年ぶり2度目)

1900年(明33)高知県立第二中学校分校として創立された中高一貫の進学校。野球部は30年に創部。77年春のセンバツに初出場。部員12人ながらエース山沖之彦投手(卒業後専大に進みドラフト1位で阪急入団)らの活躍で準優勝。「二十四の瞳」として全国から注目された。甲子園出場はその1回のみ。昨秋高知大会で決勝で明徳義塾を破り優勝、四国大会では初戦敗退。部員16人。所在地は高知県四万十市中村丸の内24。

                            ※北海道、東北地区へ続く