第108回全国高校野球選手権静岡大会が、28日に開幕する。日刊スポーツ静岡版では来月4日の1回戦から始まる熱戦を前に「夏に煌めく」と題し、昨秋と今春の4強進出校、注目選手を紹介する。初回は打撃でも活躍が期待される常葉大菊川の佐藤大介投手(3年)と、掛川西の古岡都暉投手(3年)。今春、けがに苦しんだ2人がフル回転を誓う。【前田和哉】
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掛川西の古岡は、春の悔しさをぶつける。大会前に負った右ひじ痛の影響で背番号「20」でメンバー入り。先発はなく、途中登板2試合に終わった。延長12回を戦い9-10で浜松商に敗れた3回戦では、3-1の7回途中から“バトン”を託されたが、4安打5四死球6失点で降板。「ストライクも入らず、打たれて…。今までにない経験で屈辱的だった。自分のせいで負けたという気持ちだった」と厳しい表情で振り返る。
チームでは古岡に代わって背番号「1」を背負った加藤元気投手(2年)、二橋泰輔投手(2年)らが奮闘。16強に与えられるシード権獲得を支えた。下級生の台頭に「自分も負けていられない」。抱く危機感も力に変え、エースナンバー奪還を目指している。
父基紀さんは京都成章の左腕エースとして、98年夏の甲子園で躍動。決勝では横浜(神奈川)の松坂大輔氏(元レッドソックス)と投げ合い、惜敗した。3年間、同じ場所を目指してきたからこそ、その偉大さも知った。「父は甲子園で準優勝した。試合で勝ち切ることだったり、自分も高校野球をやってきて、そのすごさをすごく感じている」と語る。
24年夏の甲子園はスタンドで応援。60年ぶりとなる聖地1勝を挙げた先輩たちの雄姿を見届けた。古岡は「自分も、あの舞台に立ちたい。もう後悔したくない気持ちが強い。自分が全部投げるんだという気持ちでやっていきたい」と言った。最後の夏。偉大な背中を追い、強い決意でマウンドに上がる。
◆古岡都暉(ふるおか・とき)2008年(平20)5月21日生まれ、浜松市出身。小3から浜松ドリームアローズで野球を始め、曳馬中では軟式野球部。右投げ右打ち。家族は両親と弟。178センチ、77キロ。血液型A。

