「越後の早慶戦」とも呼ばれるライバル対決が9季ぶりに実現し、昨秋覇者の日本文理が9-1の7回コールドで、昨春王者の新潟明訓に完勝した。

 日本文理は3回に打者一巡の猛攻で大量6点を先制。7回にも3本の適時打で3点を追加し、投げては左腕・新谷晴(2年)と右腕・稲垣豪人(3年)のリレーで宿敵を4安打1失点に抑えた。決勝進出で2季連続制覇に王手をかけた。

 日本文理の大井道夫監督(75)は「(準々決勝まで)打線のつながりが悪かったが、ようやくタイムリーが出てくれた」と、打線の復調を喜んだ。新潟明訓の本間健治郎監督(43)は「簡単にアウトを差し出している」と、2度のけん制死など拙攻を残念がった。