小山台が紅葉川との「都立対決」を7回コールドで制し、16強進出を決めた。

 小山台・福嶋正信監督(62)と紅葉川・田河清司監督(61)は長く都立の野球を引っ張ってきた間柄。福嶋監督が江戸川で監督を務めていた時には、高校1年生だった田河監督の娘、佳恵さんの担任を務めたこともある。

 17安打9得点で快勝した福嶋監督は「友達との対戦、親友との対戦ですから」と複雑な表情だった。「走塁のミスが多い。それがなければ、もっと楽に勝てた」と引き締めた。

 試合は1回に紅葉川が2点を先取したが、直後に小山台が5点を奪って逆転。田河監督は「アウトをもらえる時に、しっかり取らないと、大量失点になる」と悔やんでいた。

 ◆福嶋正信(ふくしま・まさのぶ)1955年(昭30)11月24日、熊本生まれ。八代東で73年夏の甲子園に一塁コーチで出場。日体大卒業後、江戸川などを経て小山台へ。14年センバツに「21世紀枠」で都立初出場。指導モットーは「1に生活、2に学業、3に野球」。教科は保健体育。

 ◆田河清司(たがわ・きよし)1957年(昭32)6月22日、東京生まれ。葛飾野から順天堂大。武蔵丘、日比谷などで監督を務め、紅葉川に赴任した10年夏に8強入り。15年に「育成功労賞」を受賞。指導モットーは「明るく楽しく軽快に」。教科は保健体育。