高校通算94本塁打の歴代最多記録を持つ神港学園(兵庫)伊藤諒介内野手(3年)が6日、4月から入学する東京6大学の法大で初練習した。前日5日に入寮。「寮生活は初めてで不安もありますが、慣れてきたら楽になると思う」と話した。この日は川崎市の同大グラウンドでランニングやティー打撃などで汗を流した。

 昨夏の兵庫大会で敗れて以降、1、2年生と同じメニューをこなしてきたため、体はできあがっている。ただし自慢の打撃は「今年に入ってフリー打撃をしたのは1回だけですから、全然自信がない」と苦笑いした。対戦したい投手に明大・野村祐輔(3年=広陵)を挙げ「卒業後はプロ入りが目標」と力強く語った。

 法大・金光興二監督(55)は「94本なんて打てるもんじゃない。先天的な部分があると思う。少しアッパー気味のスイングだけど、あまりフォームのことを言うつもりはありません。努力する子と聞いているし楽しみ」と目を細めた。