春季高校野球東北大会の組み合わせ抽選会が5日、山形市内で行われた。初出場の古川学園(宮城)は、開幕試合で大曲工(秋田)との初戦が決まった。ちょうど1年前に行った「地獄の合宿」を再び敢行し、強豪で知られる同校女子バレー部の応援を背に、頂点を目指す。大会は12日から山形蔵王タカミヤホテルズスタジアムなど3球場で、5日間にわたって行われる。
くじを引いた古川学園の小野寺翔平主将(3年)は、組み合わせ表を見ながら笑顔で語った。「逆にうれしい。光栄です」。緊張も伴う開幕戦を引き当てたクジ運を、前向きにとらえた。
昨春は特待生問題で主力を欠き、地区予選で敗退。ちょうど1年前の東北大会期間中は、学校で6日間の合宿を張った。朝6時に起床して練習。授業後も日付が変わるまで練習漬けで「1000本ノック、1000本スイング」が日課だった。食事や洗濯など集団生活を行うことで団結力も強化。その効果もあっての初陣だけに、今大会直前に再び行う予定だ。小野寺は「合宿でチームのムードが良くなった。またチームが一丸となって臨みたい」と意気込む。
心強い味方もいる。同校女子バレー部は名門。決勝まで進んだ今年3月の全国高校選抜では、野球部員も会場でメガホンをたたいた。「応援には行けないけど頑張って」とバレー部員からエールを送られた小野寺は「できれば全校生徒の前でプレーしたい。そのためにも、1つでも上を目指します」。上位に進出すればバレー部も応援に駆けつけてくれる可能性もあるだけに、初戦で負けるわけにはいかない。【由本裕貴】

