<高校野球・春季静岡県大会:浜松市立2-1静岡>◇1回戦9試合◇26日◇草薙球場ほか
県初勝利が咲き乱れた!
創部4年目で初出場の浜松市立は、2-1で名門静岡を破る金星を挙げた。広瀬瞬投手(3年)が9回を6安打7奪三振の完投。春秋通じて県初勝利となった。創部5年目で初出場の清水西は、吉原商に11-3で7回コールド勝ち。藤枝明誠も春秋通算6度目の挑戦でうれしい1勝を挙げた。史上初の3連覇を狙う常葉学園橘は庄司隼人投手(3年)の活躍で、7-0で聖隷クリストファーに快勝した。
浜松市立の広瀬投手は、最後の打者を三振に仕留めると、マウンド上で雄たけびを上げた。ストレートとスライダー中心の投球で、攻め入るすきを与えなかった。名門の静岡打線を相手に、9回141球で6安打7奪三振と堂々の完投勝利。「(相手が)伝統校ということで、チャレンジャーの気持ちで投げました。今日はゆっくり休みたいです」と、力投のエースは笑みを見せた。
いきなりのピンチを切り抜けた。1回裏2死から3者連続で四球を与えたが、得意のスライダーで一塁ゴロに打ち取った。これでリズムをつかむと、その後は4回まで三塁を踏ませなかった。5回に2長短打で1失点するも、6、8、9回を3人ずつで抑えてゲームセット。藤田裕光監督(44)は「よく踏ん張ってくれた。最後までドキドキだったけれど、100%信じてました」と目を細めた。
悔しさを糧にした。初出場だった昨年10月の秋季県大会では、初戦の2回戦で、聖隷クリストファーに0-10で大敗し、県初勝利を逃した。敗戦以降の冬は、自らが生命線とするスライダーを徹底的に練習。相手の打ちにくい、ひざ元へのコントロールに磨きをかけ、この日の快投につなげた。
夏のシード権がかかる2回戦は、東部1位の三島が相手。広瀬は「目の前の敵を倒すだけです。思い切りやりたいです」と意気込んだ。名門を破って勢いに乗った浜松市立が、次は東部王者に挑む。【神谷亮磨】

