11年秋のドラフトには、10年に1度と称されたハンカチ世代を上回る実力派がめじろ押しだ。いち早く来秋のドラフト候補をチェックした。

 帝京・伊藤拓郎投手(2年)も上位候補の筆頭だ。1年夏の甲子園では最速148キロをマークする鮮烈な全国デビュー。キレのあるスライダーも魅力で、将来の夢はメジャーリーガーと公言する。しかし今夏は東東京大会5回戦で、秋は都大会の初戦で敗退。2季連続で甲子園から遠ざかり、秋季大会後は主将の座も降りた。「今自分の評価は下がってる。ここからは上げるしかないです。球速も1年から上がってないので、150キロ出したい」。来夏は再び甲子園のマウンドに立って、右腕の輝きを見せつけたい。