<高校野球静岡大会:静清12-5榛原>◇18日◇2回戦

 初戦を迎えたシード校の静清が順当に3回戦進出を決めた。

 センバツ出場校の静清が、波瀾(はらん)万丈の展開で榛原を下した。エース野村亮介(3年)が先発し5回まで3安打無失点に抑え、直後の攻撃で3点本塁打を放った。投打で力を発揮したかに見えたが、6回裏に連打を浴び、1失点したところで降板した。チームは相手のミスから再び加点し7回コールド勝利も、野村は「後半、球が高めに浮いてしまった。2日間空くので修正したい」と反省を口にした。

 ただでさえ注目を集める優勝候補の上に、志太榛原地区同士の一戦とあって、焼津球場は外野席も開放するほど埋め尽くされた。さらにソフトバンク、中日、横浜、広島などのスカウトも駆け付け初戦の硬さは、チーム内でふくらんだ。しかし光岡孝監督(33)は「初戦であることを差し引いてもよくない内容」。残塁11。走塁ミスにバント失敗と、記録に残らない修正点の分だけ、伸びしろもまだまだある。【栗田成芳】