<高校野球春季東北大会:盛岡三12-6盛岡大付>◇7日◇準々決勝◇秋田市・八橋球場

 盛岡三は盛岡大付(ともに岩手)に勝ち、46年ぶりの4強入りを決めた。

 強風が吹く厳しい状況の中、盛岡三が粘り勝った。1回表に3番小原和樹(2年)、4番清川航矢(3年)が連続ソロアーチを放ち先制。3回裏に今度は盛岡大付に連続本塁打を浴びて3-5と逆転を許すも、すぐ4回に同点に追いつき、5回には和山修也(3年)のタイムリーと犠飛で2点を勝ち越した。

 7回裏に1点差に詰め寄られたところで相手エース松本裕樹(3年)が登板。「あれこれ考えず勝負を楽しめ」という柴田護監督(42)の指示に応えるように、9回には先頭小原の中前打を口火に一挙5点を奪って勝負を決めた。今春の地区大会で延長の末敗れた相手にリベンジ。小原は「私立(相手)はやっぱり気合が入る。ホームランより9回にみんなでつないで点を取れたのがうれしかった」と笑顔で話した。