<練習試合:初芝橋本3-7鵡川、初芝橋本0-7鵡川>◇16日◇和歌山・串本、サン・ナンタン球場

 シシャモに足が生えた!?

 センバツ甲子園に向けた第2次和歌山県合宿最終日の16日、鵡川は初芝橋本(和歌山)との練習試合2試合で13盗塁を成功させ、連勝した。特に2試合目は阿部智大中堅手(3年)の3盗塁を筆頭に9盗塁と走り回り、強打だけでなく「走れるシシャモ」をアピールした。

 センバツ初戦の相手・花巻東(岩手)のプロ注目左腕、菊池を仮想した攻略法の1つが“足攻”だ。「菊池はけん制があまりうまくないんだってな」と佐藤茂富監督(68)。この日の2試合目の先発左腕相手に、鵡川の韋駄天(いだてん)たちが襲いかかった。

 2回裏。2死から1番阿部智が四球で出塁すると、佐藤監督はすぐ二盗のサイン。阿部智の自己判断ですかさず三盗にも成功した。100メートル11秒9の足で楽々セーフ。これで終わりかと思ったら、何とホームスチールの指示が指揮官から出た。これはさすがに憤死したが、足でかき回す攻撃はこの後も続いた。

 阿部智は「僕は左投手の方が走りやすい。左はモーションが大きいじゃないですか。菊池からも盗めると思います」と自信満々だ。課題の左腕攻略も成功し、これで串本町での練習試合は2連敗後5連勝。「秋口ぐらい(の状態)に戻ったかな」。指揮官の言葉も弾んだ。【本郷昌幸】