さぁ、球春到来!

 対外試合解禁日の8日、静岡の常葉学園橘がセンバツに出場する東海大望洋(千葉)と練習試合を行い、6-3で破る“金星”を挙げた。同点で迎えた5回、最速147キロを誇る注目の長友昭憲投手(2年)から、稲角航平遊撃手(2年)が右中間を破る適時二塁打を放つなど4連打、打者9人の猛攻で一挙5点を奪った。3安打の稲角は「序盤は速かったけど後半、低めの球は失速していた。冬場の練習通りに打てた」と自画自賛した。

 昨夏の甲子園では、明豊・今宮(現ソフトバンク)の150キロ超に封じられ、昨秋東海大会の大垣日大(岐阜)戦でも、1安打しか放てず敗れた。悔しさをバネに打撃に力を置いた冬を越し、11安打を放って成果を見せた。中日スカウトが訪れるほどの2人の好投手を打ち崩しての初勝利に、牛場友哉主将(2年)は「県であんなに速い球を投げる投手はいないと思う。いいスタートが切れた」と手応えをつかんでいた。